AT自動車を運転する時、シフト(ギア)の部分に”セカンド”(Sや2、2ND)というものがあります。
でもこれ、よくわからなくて使ってないという人も多いのでは無いでしょうか?
そこでこの記事では車のギアのセカンドの意味やその使い方について紹介したいと思います。
車のギアのセカンドの意味
車のギアのセカンドの意味は、”二速固定”ということです。
車というのはエンジンで発生した動力をギアからシャフト、そしてタイヤへと伝えることで走るように出来ています。
このときシフトチェンジ(ギアチェンジ)することでギアを変更し、最高速度や加速力を現在の最適な状況に合わせることができます。
ギアは1から始まり数字が上がる毎に重く動かすパワーが必要となりますが、そのぶん最高速度が上がったり、1回転あたりで動かす力が大きくなるので燃費が良くなったりします。
オートマの車にあるセカンドのギアは、これを二速で固定してギアチェンジできなくするというものです。
なので通常はあまり使わないのですが、二速で固定するメリットがあるときに使うことになります。
ちなみにマニュアルの車はすべてのギアを自分で変更することが出来るため、セカンド(二速)だけじゃなく1~6以上まであります。
セカンドのギアってどんな時に使うの?
先程ギアのセカンドは二速で固定するメリットがある時に使うとお伝えしました。
では二速で固定するメリットがあるというのは具体的にどのようなときなのでしょうか?
車のギアを二速で固定するのは、主に以下のような時に有効です。
- 長い下り坂や急な下り坂を走る時
- 急いで速度を落としたい時
- 赤信号や一時停止などが事前にわかっている時
ようはエンジンブレーキを聞かせたい時に使うということですね。
エンジンブレーキについてあまり知らない人の為に簡単に説明すると、車のブレーキにはパーキングブレーキとフットブレーキという一般的なブレーキの他に、エンジンブレーキというもの(呼ばれるもの)があります。
これはエンジンのギアを固定することで、最高速度をそのギアで出る速度までに押さえるというものです。
セカンドの意味の部分で「ギアは1からスタートして数字が上がる毎に最高速度があがる」とお伝えしました。
これにより、セカンド(二速)のギアは下から二番目のギアなので最高速度が低い状態となります。
つまり、最高速度をあまり出ないようにしてスピードを抑えたい時にセカンドのギアを使うということです。
- 長い下り坂や急な下り坂・・・アクセルを踏まなくても車の重みと重力でスピードが出てしまうのを防ぐ
- 急いで速度を落としたい時・・・前の車がブレーキを踏んだり、高速で渋滞が近づいてきた時に衝突を防ぐ
- 赤信号や一時停止がわかったとき・・・停止する状況が事前にわかった時に使い、フットブレーキの摩耗を防ぐ
こういった状況で使用することで、自動車を安心・安全に使えるだけでなく、ブレーキパッドの消耗をや燃費をおさえることも出来るようになります。
ローのギアは更に強いエンジンブレーキを効かせたい時に使う
セカンドのギアよりも更に強いエンジンブレーキを聞かせたいときは、ロー(L、1st)のギアを使います。
これはマニュアルで言う一速に当たるギアなので、加速性能は高いですが最高速度はとても低いのです。
ただし、基本的によっぽど急な下り坂などが来ない限りはセカンドのギアで十分な為、あまり使いみちは無いかもしれませんね。
ギアのセカンドについてのまとめ
ということで今回は車のギアのセカンドについて書いてみました。
改めてまとめてみると、
- 車のギアのセカンドの意味は”二速固定”ということ
- 車のギアのセカンドの使い道は”エンジンブレーキを効かせたい時”
- セカンドより更に強いエンジンブレーキを効かせる場合はローギアを使う
このようになりました。
車のギアのセカンドについて気になっていた点は解決できたでしょうか?
セカンドのギアは上手に使うことでエンジンブレーキにより燃費向上やブレーキパッドの寿命が上がるだけでなく、安心・安全な運転にも繋がります。
使い方がいまいちわからなくてあまり使用していなかったという人は、これを機会に是非使ってみてくださいね。