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社会・政治・経済

マクドナルド 再生への険しい道

macdonald8月12日の会見で、日本 マクドナルド ホールディングスのサラ・カサノバ社長らが記者会見を開き、上期の純損失は262億円であると発表しました。

今年4月16日に発表した「ビジネスリカバリープラン」の策定から4ヶ月あまりが経過した現在、いまだ信頼回復、業績回復への長いトンネルは続いていると言わざるを得ません。

業績不振の原因について

そもそも、この マクドナルド の不振の原因はどこにあるのでしょうか。
チキンナゲットの製造過程で工場のずさんな衛生管理体制が問題視され、また商品への異物混入事件によって信頼が失墜したことはもちろん言うに及びません。

それにより客足が遠のいているのは紛れも無い事実だと思います。

ですが、 マクドナルド の不振の原因はどうやらこの事件だけではないようなのです。

実際に、日本 マクドナルド のみならず、近年、世界中の マクドナルド が業績不振に陥っている傾向にあります。

これらの店舗では、日本で発覚したような不祥事は特に報告されていないにも関わらず、軒並み売り上げが低下しています。

 

米 マクドナルド の報告によると、2014年の世界の既存店舗の売り上げ高は前年比で1.0減でこれは2002年以来、実に12年ぶりのマイナスだということです。

地域別に詳しく見てみると、2014年10月~12月期の営業利益は、アメリカが15パーセント減、ヨーロッパが14パーセント減、さらにアジアでは44パーセント減と軒並みのマイナスを記録しています。

その傾向は現在でも歯止めが掛かっていません。
マクドナルド の業績不振の背景にあるもの。

それはひとつには消費者のニーズの変化があるのではないかと考えられます。

特に近年の「健康志向」ブームの広がりにより、少々高くても体に良いものを求める流れが出来つつあるように思います。

以前、 マクドナルド を1月食べ続けるとどうなるかというドキュメンタリー映画が公開され、 マクドナルド の健康への悪影響が話題になりました。

これまで安さを売りにしてきた マクドナルド は、その反面、ヘルシーさというブランドイメージの構築をないがしろにしてきたと言わざるを得ません。

今後、 マクドナルド が信頼を回復し、業績を回復させていくためには、消費者の「健康志向」にどう応えていくかが鍵となっていくのではないでしょうか。

 

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まとめ

先日、日本 マクドナルド は、一般の母親の視点で工場を視察し評価してもらう「ママズ・アイ・プロジェクト」をたちあげました。

そして、母親らが実際に視察した内容についてレポートにまとめ、特設サイトや店頭で配布するパンフレットとして公開するとのことです。
信頼回復への道は険しいものだと思いますが、このような地道な活動を通して、 マクドナルド が再び信頼を取り戻すことができるのか、今後の動きに注目です。

 
 

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