ソニーから発売される電子ペーパーのスマートウォッチ『FES Watch』がハイテクで新しいです!
この「FES Wathc」は盤面だけではなくバンド部分にも電子ペーパーを採用しているのが特徴で、一番の売りは「盤面やバンドの柄・模様をいつでも好きな様に変えられる」ということでです。
今回はそんなソニーの電子ペーパースマートウォッチ、『FES Watch』をご紹介します。
メリットやデメリットの他、どんな人に向いているのかまで書いています。
『FES Watch』紹介の前に
ソニーの電子ペーパースマートウォッチ、『FES Watch』をご紹介する前に、まずはそのベースとなっている「電子ペーパー」や「スマートウォッチ」についてご説明します。
電子ペーパーとは
以下wikiより引用。
電子ペーパー(でんしペーパー)とは、紙の長所とされる視認性や携帯性を保った表示媒体のうち、表示内容を電気的に書き換えられるものをいう。
わかりやすく言うと、そのままなんですが「デジタル化された紙」という感じです。
もっとわかりやすく言うと、ぱっと見ると印字などが普通の紙に描かれているようにみえるのですが、デジタルなので印字を何度も書き換えたり出来るものになります。
現在電子ペーパーを使用した製品として主に「電子書籍」や「電子ノート」というものがあります。
電子書籍(Kindle Paperwhite)
電子ノート(デジタルペーパーDPT-S1)
電子ペーパーがどんなものなのか、これらを家電量販店等で実際に見てもらうとわかりやすいかもしれません。
電子ペーパーのメリット
電子ペーパーのメリットして次のようなものがあげられます。
- 低消費電力
- 応答速度
- 見やすく目に優しい
- 薄く作れる
- 曲げても大丈夫
中でも紙と同じように見やすくて目が疲れないのと、薄く曲げても大丈夫な素材で作れるという点は、液晶モニタ等と比べてとても優れている部分です。
スマートウォッチとは
以下Weblio辞書より
Smart Watch(スマートウォッチ)とは、腕時計の方式で手首に装着できるウェアラブルデバイスのことである。時計の他に演算処理や通信といったスマートデバイスの機能を兼ねた端末とも表現できる。
スマートウォッチとはつまり腕時計型の(腕時計型の機能を持つ)ハイテク機器の事です。
一番わかりやすい商品だとAppleの『Apple Watch』でしょうか。
Apple Watch
スマートウォッチは「ウェアラブル端末」と言って、体に身に付けて使用するガジェットの一種です。
腕時計型以外だと、メガネ型の「スマートグラス」というものや指輪型の「スマートリング」といったものがあります。
まだあまり一般的ではないですが、今後伸びていくと思われるハイテク機器ですね。
スマートウォッチのメリット
ではスマートウォッチのメリットを上げてみます。
- 時刻以外に様々なアプリを実行可能
- 腕時計で通話が可能
- スマートフォンの通知をスマートウォッチで確認可能
- 脈拍や歩数等、自身の状態や行動を把握・記録することが出来る
主にこのような感じでしょうか。
ソニーの電子ペーパースマートウォッチ『FES Watch』の特徴やメリット
電子ペーパーとスマートウォッチがどんなものなのかについてはわかりましたでしょうか?
つまり今回発売されることが決定したソニーの電子ペーパースマートウォッチ『FES Watch』は、「電子ペーパーとスマートウォッチの両方の特徴を合わせもったガジェット」ということです。
ではそんな『FES Watch』、早速ご紹介していきましょう。
『FES Watch』はソニーの「新規事業創出プログラム」第一号商品
『FES Watch』は、ソニーの「新規事業創出プログラム」から誕生した初めての商品です。
社内で様々なアイデアを形にしていくこのプログラムでは、他にも「MESH」や「HUIS REMOTE CONTROLLER」といった製品が誕生しています。
※商品として一般店舗で販売されるのは今回の『FES Watch』が初めてです。
『FES Watch』はその場で"着せ替え"が出来るスマートウォッチ
一番の特徴はなんといっても「文字盤とベルトのデジタルな着せ替え機能」です。
これは着せ替えと言っても従来のスマホケースやスマートウォッチのバンド交換などとは違い、電子ペーパーに表示されている柄を直接書き換える事が出来るスグレモノです。
わかりやすく言うと、液晶のような画面が文字盤だけではなくバンド部分まであるので、腕時計全体の壁紙を変えられると言った感じです。
このように本体を操作することで、文字盤とベルトのデザインを24通りから好きなように選んで変更することが出来ます。
デジタルな着せ替えになるので、本体やベルトを外したりする必要はありません。(というか、たぶんはずせません)
電子ペーパーを利用しているので本体が軽い
『FES Watch』のメリットの一つとして、「本体が軽い」ということがあります。
これは薄くて軽く、曲げられる素材である電子ペーパーを使用しているから出来ることなのですが、本体重量はスマートウォッチとしては最も軽い43gです。
参考までに、Apple Watchだと一番軽いモデルでも62gとなります。『FES Watch』はそのおよそ3分の2ということですね。
腕時計は常時身に付けるものですので、出来るだけ軽いほうが腕への負担も少なくて良いのは言うまでもないです。
気になる発売日は11月21日
『FES Watch』は既にソニーのクラウドファンディングサイト「First Flight」などで受注販売されていましたが、年末商戦を視野にいれて実店舗でも販売されることになりました。
気になる発売日ですが、11月21日から東京は表参道の「MoMAデザインストア」、12月1日からは新宿の「伊勢丹新宿店」などで順次行われるようです。
ソニーの電子ペーパースマートウォッチ『FES Watch』のデメリットは?
さて、そんな新しくて面白い電子ペーパースマートウォッチ『FES Watch』ですが、次に私が思うデメリットを上げてみたいと思います。
スマートウォッチの機能がほぼ無い
まずは「スマートウォッチの機能がほぼ無い」ということです。
一応分類上は「スマートウォッチ」という扱いにはなっていますが、この『FES Watch』、デジタル的な着せ替えが出来るという点を除けば、基本的にはただの腕時計と同じです。
つまりスマートフォンの通知をFES Watchで確認したり、FES Watchでアプリを実行したり、他のデジタルデバイスと連動したりといった、スマートウォッチでは当たり前の様な機能が使えません。
ですので、「スマートウォッチ」として期待して購入するとがっかりするので注意です。
電池式なので充電が出来ない
これもスマートウォッチなのに何故?と思うところです。
恐らく"軽さ"を重視しているからだと思いますが、『FES Watch』はバッテリーではなくボタン型電池式です。
よって電池が無くなったからといって充電して使うことはできません。
また、交換する際もソニーのショップで交換してもらわないといけないようです。
電池自体は普通に使用していれば2年ほどはもつとのことですが・・・。
ソニーの電子ペーパースマートウォッチ『FES Watch』のスペックや詳細
以下『FES Watch』のスペックや詳細です。
ケースサイズ | 46 mm |
---|---|
ケースの厚さ | 7.5 mm |
ケースの材質 | ポリカーボネート |
バンドの材質 | ポリウレタンエラストマー |
重さ | 43 g |
電池寿命 | 約 2 年(柄の変更を 1 日 1 回、時刻表示を 1 日 25 回する場合)※ 1 |
防水 | 日常生活用防水 |
精度 | 月差 ±20 秒 |
使用温度範囲 | +5℃ 〜 +35℃ |
原産国 | 日本 |
発売日 | 11/21から順次(web先行予約は11/16より) |
ソニーの電子ペーパースマートウォッチ『FES Watch』の公式PR文・動画等
以下『FES Watch』公式のPR文です。
柄が変わる時計。FES Watch
SKIN CHANGE ― 柄を "変える"
ボタンを操作することで、文字盤とベルトの柄を変えることが出来ます。柄のデザインバリエーションは 24 通り。その日の服装や気分、シチュエーションに合わせて時計の表情を変えてお楽しみいただけます。
WATCH ACTION ― 柄が "変わる"
通常は、時刻表示のない無地の状態です。時計を見る動作をすると、文字盤とベルトの柄が変わって時刻が浮かび上がります。時計を取り替えることなく、身に着けたままで全体の見た目が変わる、今までにない体験です。
MATERIAL ― 電子ペーパー
電子ペーパーは、薄くて、軽くて、曲げられて、待機電力がかからないため、常に柄を表示できるという特性を持っています。時計全体を 1 枚の電子ペーパーで作ることにより、フラットで薄く、スタイリッシュなボディを実現しました。
MADE IN JAPAN ― 日本の技術と手仕事
新規開発の自社製ムーブメント、フルカスタマイズされた電子ペーパーとステンレスバックル。それらを日本国内の工場で一つ一つ丁寧に組み上げています。0 から 1 へ。日本の技術と手仕事で、FES Watch は作られています。
以下公式動画です。
まとめ:『FES Watch』はこんな人におすすめ!
ということでソニーの電子ペーパースマートウォッチ『FES Watch』をご紹介しましたが如何でしたでしょうか。
新しくて画期的ですが、「スマートウォッチ」かと言われると微妙か感じがしますね・・・。
『FES Watch』はスマートウォッチのユーザーが対象ではなく、腕時計でたくさんのベルトを所持している方や、着せ替えやお洒落が好きな人に向いている商品だと思います。
逆にスマートウォッチのように多機能や利便性を求めている人は確実に合わないので、人を選ぶ商品であることは間違いありません。
ただ、やはり好きなときに柄を変えられるのは新しい感覚です。
この"いつでも着せ替えが出来る"というのは従来の腕時計やスマートウォッチにはないものですので、スマートフォンの壁紙やケースを定期的に変えている方や、腕時計のバンドを気分によって変えたいという方に取っては魅力的な商品になるかもしれませんね。